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バランスの取り方
人は二足歩行の動物なので、2本の脚で身体を支えています。
また、歩行時には片脚で身体を支えているので、一本の脚で身体を支える事が出来ないと、
歩いて身体を移動させる事が出来なくなります。
その為、自分の脚だけで歩く為には、片脚で身体を支える筋力とバランス力が不可欠となります。
バランスを取る為には、支持基底面(地面に接地している面。地面に接している面同士を結んだ総面積。)の上に重心がある必要があり、
片脚立ちの場合は、足裏の上に重心を位置させないといけません。
左右交互に軸は変わる
このバランスのルールはニ足歩行には、バランスを安定させる事においては、不利に働きます。
両足で立っていると、重心は両足の間にあります。
そのまま片脚になれば、支持基底面の中に重心は入りませんので立っていられず倒れます。
立つ為には、立脚側の足裏の上に重心を位置させる事が必須です。
ですから、脚は2つで体幹は1つなので、片脚の上に体幹を位置させる事を交互に行うスキルがないと、スムーズに歩く事は難しくなります。
このコントロールがバランス能力ですが、この能力が低いと、歩行は不自然だし歩行速度も下がります。
当然、歩き姿勢はキレイとは言えず、スタイルダウンに繋がります。
二軸を意識する
片脚の上に体幹を交互に動かすという事は、一歩一歩、足裏と重心を結んだ”軸”が入れ替わる事になります。
なので、歩行は二軸で考えないと、支持基底面から重心が離れて、バランスを取る事ができずに上手く歩く事が出来ません。
実際に、綱渡りのように一本の線上に足を置いていることはなく、
数cm離した2本の線の上を移動するように歩いていますし、それに合わせて頭の位置も交互に左右に動きます。
ですから一歩毎に片脚に体重を乗せて歩いていないと、重心は遊脚側に偏っている可能性があるので、
急ストップや方向転換の時にバランスが崩れて転倒の可能性が生まれます。
転倒防止やスタイルアップの為にも、ニ軸を意識した歩行をおススメします。