トレーニングで許容できる範囲と出来ない範囲 #283

どっちに動かすのか?

 

トレーニングは正しいフォームで行う事が重要であり、そこから逸脱しては、

それは、トレーニングと言えません。

 

トレーニングは能力向上を目指す活動なので、フォームを崩して身体を痛めては意味を成しません。

 

では、その正しいフォームですが、

教科書通り、書いてある通りに行えば正しいフォームとなるかと言うと、

なりません。

 

なりません。

は言い過ぎですが、難しいです。

 

なぜかと言うと、

 

正しいフォームは、全体(動作)と部分(関節運動)のどちらも考えなくてはいけなくて、

部分の正確性があった上で、その動きを統合する全体の調和が必要です。

 

なので、まずは、一つ一つの関節がどの方向に動かすのかを決めて、正確に適切なタイミングで適度な力で動かす事が重要です。

 

 

力が入っているのか?

基本は、フォームを崩さずにトレーニングを行うのが望ましいですが、

疲労が溜まってきたり、強度が強い場合、崩れてくる事があります。

 

その場合、簡単なのは、一旦止めて休憩して、次のセットに移る事です。

 

ですが、トレーニングは苦しくなってから活動する筋繊維が増して効果を高めますので、

フォームが崩れるギリギリまで狙う場合もあります。

 

その時は、筋肉が適切な方向に力が入っているかが大切で、

 

例えば、

 

腰を伸ばしておきたいけど、曲がってきた。ダメなように見えるけど、腰の筋肉が伸ばす方向に力が入っていれば、

力は抵抗する方向に入っているので、怪我をする確率は下がります。

 

もちろん、力が抜けているのはアウトです。

 

ただし、丸まっているのが明らかであれば、もう負荷に耐えられていないので、

そのセットは終了してください。

 

 

トレーニングの目的は何か?

トレーニングは最大可動域で行う事が多くの能力を引き上げますが、

必ずしも、大きく動かす必要はありません。

 

なぜなら、

トレーニングはエクササイズをする事が目的ではないからです。

 

お尻を鍛えたくてスクワットをしているなら、深くしゃがんでスクワットをする事で、

お尻に効かず、毎回腿前に効いてしまうなら、それは失敗したトレーニングになります。

 

その場合、その方の動かせる範囲を超えた動作になっていて、力の使い方が間違っている可能性があります。

 

お尻に効かすなら、踵荷重が必須と考えますが、

(木島は)

 

その為に、浅くしゃがんでスクワットをしてお尻に効けば、目的に沿ったトレーニングとなります。

 

どこを鍛えたいのか?

 

どんな能力を高めたいのか?

 

この目的達成の為の身体の動かし方をしないと、トレーニングにはなりません。

 

トレーニングは目的達成のレールに乗っているかを確認して、

先入観に囚われずに行う事も大事ですよ。

 

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