TUTを考慮して賢くトレーニングをする #187

TUT?

 

TUT。

タイム・アンダー・テンションの略です。

 

タイム・アンダー・テンションと言うのは、かなり簡単に言うと、鍛えたい筋肉を休ませないで力を使う事です。

 

どう言う事かと言うと、

 

1セット10回40秒だとしたら、このセット中力を一瞬も抜かずに行っている。

 

または、ウェイトを下ろしたり、上げたり、その局面で、動作中力を抜かずに行っている。

 

このように、ある一定の時間力を入れ続けている事を指しています。

 

では、これが何だって事ですが、

とても重要な意味を持ちます。

 

トレーニングの負荷を考える時に、

重さ、回数、セット数などを目的に合わせて構成しますが、

筋肉を働かす為に、筋肉にどれだけの刺激を加えるかを示しています。

 

しかし、一気に筋肉の全ての筋繊維が活動するかと言うとそんな事はなく、徐々に活動が増していきます。

(爆発的に力を発揮する事で一気に筋活動を高める事も出来ます)

 

そして、活動した筋繊維にしかトレーニング効果は現れませんので、どれだけ沢山の筋繊維を活動させるのかはとても大事です。

 

その時に時間の概念を加えると、

筋肉の回復をさせずに使い続ける事で、重いウェイトを使わなくても筋繊維の活動を増やす事が出来ます。

 

 

 

低負荷でOK

 

この概念を使うと、軽い負荷でも筋肉がつく事が可能です。

 

重いウェイトを使うと、メリットもありますが、ケガのリスクが高まります。

 

このデメリットがありますので、

女性や高齢者などの低体力者、(全てではないです)すでにケガをしている方、

などは、高重量を扱う事が難しくなります。

 

そうなると、軽い負荷でも効果的にトレーニングが出来る方法を考えますが、

その時にTUTを考慮すると効果的にトレーニングが出来ます。

 

私もトレーニングで重視しているのはTUTです。

 

ただ私の場合は、結果的に筋肉が使い続ける状況となっている事になるのですが、

その為には、低負荷にならざるを得ないし、それ程回数も出来なくなります。

 

 

 

フォームがキレイに上達する

 

それは、どのようにしているかと言うと、

力を加える点を動作中変えないようにするのですが、

 

言い換えると、荷重点が常に一緒。となります。

 

こうすると、力を使っている筋肉は常に活動せざるを得なくなるので、

結果、長く筋緊張が続く事になります。

 

これを意味するのは、動作が毎回正確な反復動作になっていると言う事で、

要は、フォームがキレイである事です。

 

なぜなら、

 

荷重点(作用点)が一緒で、それにより動く方向が一定であれば、重心移動の軌跡は常に同じところをなぞります。

 

重心移動の最短距離を進む事なので、フラフラせずに安定した、動作の切り返し事も反動やブレなく動くので、

見た目に美しい動きとなります。

 

美しい動き、フォームを目指していくと、自然と筋緊張の持続が起こり、姿勢を安定させる事となります。

 

私はトレーニングはスマートにキレイであるべきだと思っていますので、

TUTの概念を考慮しながらトレーニング指導をしています。

 

トレーニングで伸び悩みを感じていたり、思ったような身体にならないなら、

TUTを意識してみる事をオススメします。

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