トレーニングはマイナスの可能性を出来る限り0に近づける #253

目的は何か?

 

私(木島)は、トレーニング指導において常に心掛けているのが、

 

マイナスの可能性を限りなく0になる動きの指導をする事です。

 

トレーニングするという事は、何かしらの目的があり、目指す身体があるはずです。

 

その理想の身体にとって不必要な、または不利益を被るトレーニングをすれば、

目的や目標からどんどんかけ離れていきます。

なので、目的から逆算して目標を設定し、そこに到達する為のトレーニングを展開して、

各エクササイズでは、目的が叶う為のフォームを正しく行う事がとても重要です。

 

身体作りは、目的に最短で向かう為の身体の動かし方でトレーニングをする必要があります。

 

 

無駄な動きを0にする

女性のお客様で多いご要望は、

腕を太くしたくない。

 

上半身のトレーニングをする時に、よくおっしゃられる事です。

 

筋肉は使わなければ発達しませんので、腕の出力を抑えてあげれば、腕が筋肉で太くなる事はありません。

 

また、腕が気になるのは、そのサイズの大きさもありますが、

首・肩・胸などの周辺と全身とのバランスが悪い事も考えられます。

 

肩が前方位で首が短く、肘が曲がっていると、丸く太く見えてしまうので、

胸が拡がり肩は下がり、肘が真っ直ぐ伸びて細長のバランスを取ると、

腕の太さが気にならなくなります。

 

その為には、

肘を曲げる動きで力を発揮する事を極力減らす事です。

 

例えば、

 

プルダウンのような背中のトレーニングで、肘を曲げる動きからスタートすると、腕の筋肉が働きすぎて腕に負荷が集中します。

 

そうなると、上腕二頭筋のような腕の筋肉が発達して腕が太くなり、

更にケアをしなければ腕の筋肉が短縮して、肘が曲がった姿勢を作ってしまいます。

 

 

強化とリスクヘッジは同じ方向を向いている

この例で挙げた動かし方をすると、スタイルへの影響だけでなく、

首や肩、肘の怪我に繋がる可能性があります。

 

背中の筋肉を鍛えて、姿勢を綺麗にしたり、バランスを整えて腕を細く見せる為にトレーニングをしたのに、

 

逆効果や怪我をして身体にとってマイナスになってしまうかも知れません。

 

プルダウンであれば、

 

肘からではなく、肩甲骨を下げる動きで胸を拡げて、肩甲骨の動きに合わせた腕の動きを誘導する事で、

背中の筋肉が鍛えられ、腕の筋肉は最小限の働きとなり、

腕が太くなる事も怪我をする可能性も下がります。

 

正しいフォームでトレーニングをする事は、

目的の効果を出し、怪我の予防にも繋がります。

 

トレーニングは目的に沿った正しいフォームが基本ですよ。

 

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