鍛えたいのは何か?
トレーニングを続けていくと行なっている種目がマンネリ化して、初めの頃より効果を感じず、
だんだんトレーニングを”こなすだけ”になっている事を、経験された方もいらっしゃると思います。
そうなると集中力も欠き、ただ動作を繰り返している事になるので、更にトレーニング効果を得る事が出来なくなります。
なぜそうなるのか?
それは、何を鍛えたいのかという、トレーニングの目的を捉えず、
種目の動作を繰り返す事に注目しすぎているからだと考えます。
トレーニングの各種動作は、目的とする能力向上の為に行うものなので、
どこの筋肉を鍛えるのか?
どの動きを正確に動かすのか?
これらを意識して身体を動かす必要があります。
狙った筋肉を確実に使う
トレーニングで効果を得るには、鍛えたい筋肉が主動筋(その動作で1番力を強く発揮する筋肉)として正確に働き、
狙った筋肉を確実に刺激する事が重要です。
その為には、正しいフォームで行う事が必須となります。
ではどのようにすれば、正しいフォームでトレーニングをする事が出来るのか?
フォーム習得している事を前提とするなら、フォームが崩れる原因は、疲労です。
なので、疲労が起こるセット後半はフォームが崩れやすく、身体が動きを変えて負荷を分散しようとします。
この状況で、フォームを正確に行うには集中力が必要となります。
テーマを変えると集中する
その集中の仕方ですが、
目的を意識する事です。
でもずっと同じ種目をしていると意識する事が一緒だし、これまでに何度もやってきている動作なので、それ程意識しなくても身体が動けてしまいます。
この問題を解決するのが、意識するテーマを変える事です。
スクワットであれば、
「膝を内側に倒れないようにする」と意識しているなら、
「踵に体重を乗せ続ける事」を意識してみる。
腹筋運動なら、
「腹筋に集中して上体を起こす事」を意識しているなら、
「骨盤と腰椎を丸め続ける事」を意識してみる。
意識を変える事で、慣れない動きとなれば、集中して行わざるを得ない状況になり、
トレーニングの質が高まります。
また、どちらも傍目からは同じ動作に見えますが、
身体で起こっている反応は全く違います。
意識を変えれば動作パターンが変わり、その為の神経伝達経路の開発とその強化が起こり、
身体の操作性向上の元になります。
また、働く筋肉の刺激量の割合が変わり、一回あたりの狙った筋肉への負荷量が高まり、
トレーニング効果が変わります。
トレーニングがマンネリ化しているなら、同じ種目でもテーマを変えて行ってみると、
今までと全く違う刺激が受けられて、トレーニング効果が高まりますよ。