トレーニングプログラムは伏線回収を必ず行う #130

トレーニングはストーリー

 

その日行うトレーニングプログラムは小説のように、エンディングに向けて話を繋いで進めていかないと、効果を発揮しません。

 

今日のトレーニングで何を改善・向上させたいのか?

 

そのオチを付けないと、充実感のない不完全燃焼の、ただ疲労するだけの運動と化します。

 

トレーニングは、

ウォーミングアップ→メイントレーニング→補助トレーニング→クールダウン

基本的には、このような構成となります。

 

そして各々のフェーズで目的に合ったエクササイズを行っていきます。

 

例えば、

ウォーミングアップの中でも、柔軟性が低ければ、ストレッチやモビリティドリルを行ったり、

動きのコントロールが苦手であれば、体幹トレーニング含むスタビリティエクササイズを行います。

 

このように個々人の特徴に合った、身体を動かす準備をしてからメイントレーニングへ移ります。

 

必ずしも上記の順番で行うわけではなく、ウォーミングアップと補助トレーニングが組み合わさる事もあるし、

各々のボリュームも変わります。

 

 

 

伏線を張り巡らせる

 

トレーニングを進めていく中で、1番盛り上げないといけないのはメイントレーニングです。

 

この為にトレーニングをするようなものです。

(目的達成に1番有効な手段なので)

 

そのメインに向けて、伏線を張り巡らせます。

 

ウォーミングアップの前に評価をすれば、その評価からウォーミングアップの中で、メイントレーニングに繋がる、意味を持ったエクササイズを行います。

 

猫背改善が目的でトレーニングをしているなら、

胸椎の可動性が低くその向上を図りたいとすれば、

 

1.肩関節屈曲角度や肩甲胸郭関節の連動を確認して、何が引っかかるのかを共有します。

2.その次に、ストレッチで他動的に可動域を拡げ、可動域拡大の実感を与え、

3.胸椎伸展向上エクササイズで胸椎周りの筋肉の使用感を確認します。

 

このように、胸椎伸展可動域を高める事を目指して、様々なアプローチ(視点)で、

胸椎伸展を、動作改善とその言葉も含めてクライアントの頭に残していきます。

 

 

 

伏線回収で効果を高める

 

そして1〜3の伏線を回収します。

 

メインのベンチプレスをした時に、胸椎伸展を第一優先で意識させます。

 

プッシュする着前に胸椎伸展をする、このタイミングが大事なので、確実にキューイングします。

 

ベンチプレスでは、胸椎伸展による脊柱のカーブを保ち肩の安定を得る事で、肩がブレずに動く事が出来るので、大胸筋が確実に働いてくれます。

 

その為のポイントは、

胸椎の伸展可動域と伸展位安定性です。

 

上手く出来ると、背中の脊柱周りの筋肉に効いている感覚が出てきます。

 

これをしたいが為に、

ベンチプレスの前から、胸椎の伸展可動域拡大と安定性のアプローチという伏線を張っておき、(前述の1〜3)

それをベンチプレスで確実に発揮して伏線回収をしていきます。

 

全て回収出来ると、背筋が伸びて胸の張りを感じられる、バストアップした姿勢になります。

 

このように、トレーニングはメイントレーニングでその効果を最大限に得る為に、計算された準備をしていくと、

トレーニングで得たい身体に近づいていきますよ。

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