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足の位置の必要性
下半身のトレーニングでは、足の置く位置を気にして行っていると思います。
左右の脚の使い方も変わってしまうし、足裏の荷重の仕方もムラが出るので、
トレーニングの狙いや効果の再現性を高める為に、足の位置を設定していると思います。
それに比べて上半身のトレーニングの時はどうでしょうか?
あまり気にしていないのでは?
と思われる方を見たり、
トレーニング指導で初めのチェックとして、
「いつも通りにやってください」
と指示すると、
足の位置が左右バラバラの事が圧倒的に多いです。
足の位置によって下肢の力の使い方が変わりその力が骨盤・背骨と伝わって上半身の力の出し方へ影響を与えます。
ですから、上半身トレーニングでも足の位置をきちんと設定してあげると、トレーニング効果が高まっていきます。
座り方と足の位置
足の位置の前に、座り方も大事です。
骨盤の角度が変われば股関節の位置が変わりその下、脚〜足への影響が出てしまいます。
その座り方ですが、
チェストプレスの場合だと、
椅子の奥にお尻がしっかり当たるくらい深く座ります。
股関節は40度程度外に開いて膝の真下に踵が来るように足裏を床に接地します。
爪先と膝は同じ方向を向けます。
このように座ると、骨盤がニュートラルになって腰の反り過ぎを防止出来ますし、脚の踏ん張りが効くので体幹が安定させやすくなります。
膝の向き
上記のように座ってマシンを動かしていきますが、だんだん疲労が溜まってくるとフォームが崩れてきます。
そうなると、
○肘の位置が上がって背中が丸くなってきたり、
○片方の肩が前に出てきたり、
○膝が内側に倒れてきたりします。
これらのエラーを防止する為に、膝の向きは常に爪先と同じ方向に開いておきます。
そうすると、股関節が外旋する事で骨盤が後傾の方向に動くので、腰を反って骨盤が前傾していく動きを相殺してくれます。
骨盤〜背骨が安定すると、肘の位置も安定しますので、上肢の各エラーも修正ができます。
上半身トレーニングでも下肢のポジションを整えるとトレーニング効果が高まりますよ。