身体は順応するものと考えると自分がするべきトレーニングが見えてくる #250

良くも悪くも順応する

 

車移動が多い、デスクワーク、家でソファに座っている事が多い、

 

など、

 

同じ姿勢でいる時間が長ければ、そのとった姿勢の形で身体は固まります。

 

座位姿勢だと、股関節の前面や胸・首の筋肉が縮み柔軟性を失います。

 

これが悪いと言うよりも、この姿勢が長時間になるので、座っている生活で作業を効率よく行う為に、身体が順応したものと考えられます。

座って作業するには、手指がブレずに動かしやすくする為に、背中や肩周りを固定するのは必然で、

 

座って作業するには最適化されていると思います。

 

しかし、座位から立位、歩行といった、座位以外の姿勢や動作を行うには、

座位で最低化された柔軟性では、身体が不快に感じたり、邪魔になったりしてしまいます。

 

座位で順応した機能ですが、他の姿勢では役に立たないどころか、身体に不利益を与えてしまいます。

 

 

足りない動きを見つける

座位に順応した身体で、他の姿勢や動作をした時に、上手くいかない事があれば、

 

それは、

 

どの部位をどの方向に動かした時なのか?

 

その時、どこに不快感を感じるのか?

これらの問題点を見つけると、後はその解決に向けてトレーニングをすれば、

身体の機能は回復していきます。

 

見つけ方としては、

 

多方向にストレッチをするのが簡単です。

 

座位姿勢で固まっているなら、

股関節を後ろに伸ばす動きや肩甲骨を寄せる動きは、動かしにくさを感じると思います。

 

そして、股関節前面と胸の筋肉が硬くなっている事が予想できます。

 

 

不足している機能を鍛える

上記のような機能不全があれば、その動かしにくい動きを改善するコンディショニングのトレーニングをする事で、

 

身体全身が動かしやすくなり、筋力アップや筋肥大を目的とした、強化トレーニングもスムーズに進められます。

 

例えば、

 

股関節前面が硬ければ、お尻の筋肉が弱くなっている可能性があるので、

お尻に力をいれるトレーニング。

 

胸が硬ければ、胸を伸ばして胸郭が拡がるようなトレーニング。

 

これらをトレーニングプログラムに組み込む事で、

日常生活で失われた身体の機能を取り戻す事が出来ます。

 

身体は普段の生活、その時の姿勢や動きに順応して身体をカスタマイズしています。

 

それが、自分の健康にとって不都合であれば、

 

普段の生活を思い出して、良く行う動きや姿勢の逆の事をトレーニングでしてみると、

 

身体のバランスが取れていきますよ。

 

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