スプリットスタンスとは
木島のトレーニング指導で多用する下肢トレーニングにスプリットスタンスエクササイズがあります。
スプリットスタンスと言うのは、脚を前後に開いて立つ姿勢の事です。
脚を前後に開いて、後ろ足は爪先立ちになりますので、支持基底面が縦長になって横方向にグラつきやすくなります。
よって、両足を横に開いて立つスタンスよりもバランス力が必要になります。
木島が良く使うのは、
○スプリットスクワット
○ブルガリアンスクワット
この2つ。
他には、
ルーマニアンデッドリフトのスプリットバージョン、ランジもします。
個人によってスタンス幅を変えたりもします。
バランス能力が試される
これらスプリットスタンスエクササイズは、前述したように横方向のバランスが取りづらく、不安定な条件の中で行うトレーニングですから、
エクササイズを完遂するにはまず、バランス能力の高さが必要です。
バランスを取るためには、スプリットスタンスが出来る可動性がないと更に難易度が上がるので、股関節前後の可動性が必要です。
お客様にスプリットスタンスを取らせると、フラフラして姿勢を保つ事が難しい方も一定数いらっしゃいます。
背中が丸く腰が反って、股関節の前側の筋肉がガチガチに硬くなっている方は、このスタンスで安定して立ち続ける事が出来ないケースが多いです。
なので、スプリットスタンスを取らせるだけでも、股関節の可動性と体幹の反応性や強さの予測が可能です。
姿勢作りのために
このようにスプリットスタンスエクササイズは、股関節の柔軟性・可動性やバランス力がある程度ないと上手く出来ないのですが、
これが、木島がスプリットスタンスを好きな理由になります。
木島が身体作りで重要視している要素が、
○柔軟性
○バランス力
○筋力
です。
この3つの要素を漏れなくカバーしているのがスプリットスタンスエクササイズとなります。
またそれらの評価にもなります。
筋力の中でも臀部の機能向上は、姿勢をキレイに保つ事やスタイルアップにも最重要と考えていますので、
スプリットスタンスエクササイズは、臀部のトレーニングに非常に有効です。
(スクワットよりランジの方が臀筋の活動量が高いそうです。)
股関節の可動性やバランス力は、この能力が求められる以上、それはそのままそれらの能力向上エクササイズになります。
姿勢作りやキレイな動き作りの為にトレーニングをするなら、柔軟性やバランスなど各要素を単体でアプローチするだけでは上手くいかず、
どの関節・筋肉を動きの中で力をいつ、どの方向に、どれくらい、出力するのか、
を決定するコーディネーション力が必要です。
なので、例えばスプリットスクワットをフォーム習得させる中で、動かし方と力の入れ方を指導していくと、
バランス、柔軟性、筋力が向上していき、更に身体を動かすのに重要なコーディネーション力も同時に鍛えられます。
効率的に姿勢作りをするなら、スプリットスタンスエクササイズを是非、取り入れてみてください。