問診を掘り下げなくては解決に至らない #237

症状の対処ではなく原因を探る

 

「3日前から腰が痛くて、、、」

 

このような症状でパーソナルトレーニングにいらっしゃるお客様は、これまでたくさんいらっしゃいました。

 

このような状態ですから、腰を触れば筋肉が張っている事がほとんどです。

 

だからといって、腰へ直接アプローチする事はあまりありません。

 

張っている筋肉をほぐしたとしても問題解決になる事の方が少ないからです。

腰が痛くて腰をマッサージしてもらったけど、その時は気持ち良く痛みも和らいでも、家に帰った時にはもう痛みが戻ってる。

 

こんな経験をされた事はあると思います。

(私(木島)もあります)

 

腰が痛いという症状が起こった原因があるはずですので、

 

その原因を見つけない事には、手のつけようもありませんし、

 

腰の痛みを緩和させる事も出来ません。

 

 

大事な事は言わない前提で構えておく

ですから、腰が痛いから腰へアプローチするのではなく、

まずはお客様のお話を聞かせてもらいます。

 

この時に注意しなくてはいけないのが、

 

お客様は全ての事を話してくれないと言う事を、前提で聞く事です。

 

お客様ご自身はそんなつもりはないのですが、

関係ないと思っている事や、昔の事、普段の生活動作の事などは、話す必要がないと思っていますから、

 

こちらから質問をしない限り、お話をしてくれません。

 

しかし、その関係なさそうな事にヒントが隠されています。

 

ギックリ腰のような急性のものでも、それに至る原因がありますし、

朝起きたら痛くなってたのような、蓄積された慢性痛は、

 

普段の生活に原因が潜んでいます。

 

靴が合っていない、マットレスが合っていない、だいどの高さが合っていない、

荷物を持ち上げる時に腰がいつも丸まっている、中腰になって物をしまう事が多い、ゲーム・読書・手芸など下を見て座っている時間が長い、

などなど、

 

普段気にしない事はたくさんあるので、その中から、

過去にも痛めた事があれば、その時のシチュエーションを振り返って、関連するような日常生活の行動を見つけていきます。

 

 

日常生活を変えなくては改善しない

痛みがあれば、その解決のために私(木島)のところに来ているので、

痛みを緩和させないと他へ意識を向ける事が難しいですから、ストレッチによってその痛みを軽減させる事はもちろんします。

 

これで痛みが抜けて、その後も快調な方もいらっしゃいますが、これは稀なケースで、

日常生活動作を変えないと、腰椎改善に繋がる事はありません。

 

それは、セルフストレッチのような毎日のボディケアもありますが、

歩く、立つ、座る、階段の登り降り、しゃがむ、荷物の持ち方、などの

ちょっとした、毎日行う動きの動作改善をしないと上手くいきません。

 

その中でも、腰の痛い方や不良姿勢の方は特にですが、

しゃがみ方が良くない場合が多いです。

 

腰を丸める動きから始める事がほとんどで、それはとても腰に悪く、

自分から腰を痛めにいっている状態です。

 

この改善方法は、正しいスクワットのフォームを思い出してもらう事です。

 

スクワットを日常生活動作を頭の中でリンクさせて、

普段の生活でもしゃがむ時には、スクワットを意識をして行うようにお伝えしています。

 

この癖がついてくると、痛みが出る事は減ってきます。

 

痛みの原因は日常生活に隠れていますので、痛い箇所だけを見ずに、普段の生活を振り返ってみると、

 

思いもよらないところに解決策が転がっていますよ。

 

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