トレーニングする前にバランス力が必要 #65

単一軌道の反復を目指す

 

トレーニングは決めた動作の反復をする事で筋肉を鍛えます。

 

鍛える筋肉は特定の狙いを定めた筋肉となりますから、その筋肉が主動筋になっていないといけません。

 

お尻を鍛えたいのに、腿が鍛えられては狙いから外れるので、計画通りのトレーニングが出来ずに思ったような身体作りが出来なくなってしまいます。

 

その主動筋を働かすには、行う動作の軌道が常に同一であり続ける必要があります。

 

軌道が一緒であれば、使われている筋肉は常に同じである確率が高くなる為です。

 

 

エネルギーを分散させない

 

しかし、同一軌道であってもスムーズに動いているのか、軌道を修正しながら何とか同一に見えるように動かしているのかでは、効果に違いが出ます。

 

動作がスムーズでない理由として、バランスが不安定な事が挙げられます。

 

自転車と一緒で、バランスが取れれば速い速度で走れて安定しますが、バランスが取れなければ遅くて横にグラグラ動いて倒れそうになります。

 

安定性が高ければバランスを取る為の調整する力を使わずに済みますが、

安定性が低ければバランスを取る事に集中しなくてはならないので、余計なエネルギーを使って疲れてしまいます。

 

その為、バランス力がないと全身が疲労するので、ランジであれば、お尻を鍛えようと思っても意識がお尻に向けられずに、お尻の筋肉に効いた感覚が得られなくなります。

 

 

協調させる

 

ではバランス力を高めるにはどうすれば良いか?

 

ここで話しているのは、スムーズに同一軌道で筋トレする事なので、

グラグラするクッションの上に立つようなバランスエクササイズをすれば良いわけではなく、

行いたいトレーニング種目をする中でバランスに気を取られる事なく動作を完遂する事ですから、

 

その為には、

荷重点を変えないように重心移動を一定にする事です。

 

ランジであれば、

前脚踵荷重を保つ為に、股関節屈曲から動き出して、膝・足首が一緒に曲がるように腰を落として、股関節は踵より後ろ、膝は前になり、前後のバランスを取って、この距離を毎回同じにするように動かします。

 

このような動かし方を繰り返して行く事で安定した重心移動を身体で覚えていきます。

 

そうすると、初めはぎこちなかった動きが強調された動きに変わっていって、

いつの間にかスムーズに動けて、狙った筋肉が毎回筋肉痛になるような、効果を確率高く出せる身体の動かし方が出来るようになります。

 

トレーニングで効果を出す為には、協調された動きを身に付けようとして身体をうごかすと、バランスが取れたキレイな動きになっていきますよ。

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